【経験談あり】工程変更できるのか?に答えてます
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最初に答えを言っておくと、工程変更はOKなときもあればダメなときもあります。
ではどんなときに工程変更されやすいのか?について今回は解説していきます。
また、期間工時代に半年で5回異動させられた話も書きました。
工程変更を自分から頼んだわけではなく会社から指示されただけなので、あまり参考にはならないかもしれませんが、興味のある方は読んでみてください。
工程変更はできる!けど狙ってやるのは難しい?3つの理由
1.忙しさや空き人員などの状況によるから難しい?
工程変更というのは「組み立て工程」→「検査工程」のように、文字通り工程を変えることです。
仕事についていけていない人がきつい工程からラクな工程に変わることもありますし、欠員対応でラクな工程からきつい工程に回されることもあります。
ですが、1つの工程に必要な作業者の数は決まっているので、「こっち無理だからそっちで使ってよ」と簡単にはいきません。
たまたま欠員が出ているとか、忙しいので増員する必要があるとかじゃないと難しいです。
2.自分から変えてもらうのは難しい?
「仕事についていけないから変えてほしい」
「残業が多い部署に変えてほしい」
「残業が少ない部署に変えてほしい」
「空調が効いている工程がいい」
「バスの時間があるから出口に近い工程がいい」(自動車工場は広いので自分の工程から出口まで20~30分かかることも珍しくありません)
工程変更に関して、全員の希望を聞くのは無理です。
一人の希望を聞いてしまうと、他の人の希望を断ったときに「あいつは変更できたのに俺はなんで」と不満のタネにもなります。
だから、基本的に作業者のほうから工程変更を希望しても断られることがほとんどです。
3.クビになる覚悟がないと難しい?
管理人がトヨタ車体で働いていたとき、体調が悪いといってしばらく座り込んだりして休み休み作業をしている期間工がいました。(臨時の工程だったので、間に合わなければ作業を飛ばしてもいいとはいわれていた)
その休み休み作業していた期間工は別の工程に飛ばされましたが、しばらくして昼休憩のときに会ったら「ラクな工程に当たった」と元気そうでした。
同じトヨタ車体で、入って1週間くらいの新人さんが、同じように休み休み作業をしていました。(入ったばかりなので間に合わなかった分は社員がフォローしている)
いなくなりました。(クビです)
「仕事がきついので退職したい」と上司に相談した期間工がいました。
別の工程に変更するから残ってくれと引き止められて、その期間工は工程変更して残ることになりました。
引き止められずに、退職する期間工もいます。
同じことをして、工程変更になる人もいればクビになる人もいます。
結局は現場の状況や上司の判断次第です。
少なくとも、本当にやめたいくらいに今の工程がきつかったら、本当にやめるつもりで相談するしかないです。
工程内での配置換えや工数(作業箇所)を減らすことは結構ある
期間工のライン作業は、ライン上をクルマが流れていて、左右に作業者が配置されています。
左右一人ずつではなく、数人から十数人くらい並んでいて、次々に作業していくことになります。
一番前の人がフロントドアを取り付けたら、次の人がドアミラーを取り付けて、次の人はリアドアを取り付けるみたいなイメージです。
作業内容は違いますが共通点も多いので、工程内での配置換えは結構あります。
結構あるというか欠員対応をしないといけない社員さんはどこに入っても作業できるので、工程内での配置換えはわりと簡単です。
だから、工程変更の前にまず同工程内での配置換えになる可能性はあります。
あとは単純に工数(作業箇所)を減らすという手段です。
一人でフロントドアとドアミラーを取り付ける作業だとしたら、とりあえずフロントドアを付ける作業だけで、ドアミラーはフォローしている人が取り付けるというイメージになります。
入社して一人立ちするまで、全員最初は工数を減らして作業をしますが、一人立ちしたあと間に合わない場合にも工数を減らした作業を指示されることはあります。
作業が間に合わない・きついという場合、工程変更より同じ工程内での配置変えや工数を減らして対応することのほうが多いです。
半年で5回異動して4つの工程を経験した管理人の体験談
工程変更は難しいと書いてきましたが、管理人はトヨタ車体時代、6ヶ月で2回の工程内配置換え、3回の工程変更を経験しています。
全部会社側が決めたことなので真似するのは難しいと思いますが、参考になる部分もあるかもしれないので、気になる人は読んでみてください。
※身バレ防止と守秘義務の関係で多少事実とは変えているのでご了承ください。
1.最初の工程
FJクルーザーのできるまで3-2塗装工程- Youtubeより
最初に配属された工程は塗装工程でした。
上の画像のように、蛍光灯で囲まれた工程でキズや汚れなどがついていないか検査する工程です。
このとき最初に教えてくれた上司の方が職人気質で怖い方でした。
わからないことを聞いてもイマイチ答えてくれないし怖いしで、多少わからないことがあっても聞かなくなっていきました。
たぶん不良流しまくりだったと思います。
「なんで期間工なんかに来てしまったんだ。もうやめたい」と毎日思ってた時期です。
不良を流しまくっていたせいなのかわかりませんが、1ヶ月過ぎたあたりで配置換えになって、教えてくれる人も変わりました。
そのときは、「しばらく場所変わってくれる?」みたいに言われた気がします。
このときの教えてくれる人は優しくて、聞いたことにちゃんと答えてくれるのでとても良かったです。
作業自体もラクになったので、しばらくじゃなくてずっとココがいいやーと思っていました。
2.臨時の工程に飛ばされる
幸せも長くは続かず、別の工程に飛ばされることになりました。
ちなみに、別の工程といっても「塗装工程」から「組み立て工程」とかではなく、「塗装課」の「吹付け工程」から「シーリング工程」みたいな感じです。
管理人が経験したのはほぼ「塗装課」なのでご了承ください。
で、飛ばされた工程は臨時で作られたらしい工程です。
「幸せも長くは続かず」と先ほどいいましたが、それ以上に幸せな工程でした。
広いライン上に作業者は左右一人ずつの2人のみ。
管理者もいなくて、作業が間に合わなかったら飛ばしてもいいといわれていました。(ちゃんとやってましたけど)
ライン作業なのできつくないわけではないですが、トイレも勝手に行けるくらい緩かったので、精神的にはかなりラクでした。
しかし、これも長くは続かず2週間くらいで終了になりました。
3.最初の工程に戻ったけど配置は違う
最初の工程に戻ったんですけど、若干配置換えになっていました。
教えてくれる人は優しい方の社員さんだったのでよかったですが、作業が増えていて多少きつい作業になってしまいました。
まあでも、最初の職人気質の人と作業するよりは精神的にはラクだったので、仕方ないかなと思いつつ作業していたところに、また別の工程にいってくれという話が舞い込んできました。
4.期間限定の工程に配属
次は、工場の改築の関係でできた臨時のラインです。
例えると、自動改札機が壊れたから一時的に人の手で切符を切るみたいな感じです。
ここもラクでした。
切符を切るだけです。
結局10日くらいで改築が終わって、仕事も終了しましたが、ラクできてよかったなと思いました。
5.最初の工程には戻らず別の工程へ
期間限定の仕事が終わったので元の工程に戻ると思ったんですけど、別の工程に行くことになりました。
入社して3ヶ月目くらいだったでしょうか。
ここで最後まで過ごすことになるんですが、教えてくれる人や社員の方はみんな優しかったです。
最初の工程もクリーンルームだったんですが、それよりガチガチなクリーンルームで、暑いうえに服装も長袖+帽子+マスクだったので立っているだけで汗だくになっていました。
でも、上司や同僚は良い方がほとんどだったので、最初の工程の職人気質の方と一緒のときよりだいぶラクだったと思います。
仕事内容や作業環境以上に、人間関係が大事なんだなと感じました。
以上、長い作文のようになってしまいましたが、読んでくださった方はありがとうございます。
もし最初の職人気質の方との1ヶ月でやめていたら、「期間工はやっぱりダメだ」で終わっていたかもしれません。
たまたま運が良かったというのもありますが、1ヶ月耐えて良かったなと思います。
期間工に入ったばかりで工程変更したいと思っているなら、1ヶ月だけでもがんばれば何か変わるかもしれませんよ。
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